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花粉症の治療

花粉症花粉症は、I型アレルギー(いちがたアレルギー)に分類される疾患の一つで、植物の花粉などが鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされます。

症状はくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどの一連の症状が特徴です。

治療について

 治療には症状を抑えることが目的の対症治療(点鼻薬、点眼薬、抗アレルギー薬内服など)と、花粉症そのものの治癒を目指す根治治療である「舌下免疫療法」があります。当院ではスギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断され、対症療法では症状緩和が困難な方に対して、唯一の根治治療が期待できる「舌下免疫療法」の治療を受けることができます。

 以下、舌下免疫療法に関する説明であります。

舌下免疫療法とは?

 最近、新しい治療法として注目を浴びているスギ花粉症に対する舌下免疫療法です。毎日、スギ花粉やダニから抽出したアレルゲンエキスを舌下(舌の裏)に投薬することで、免疫力を高めようとする治療法です。当院ではスギ花粉舌下錠として「シダキュア®」、ダニ舌下錠として「ミティキュア®」を使用しております。

舌下免疫療法の流れ

アレルゲンエキスを薄い濃度の薬剤から徐々に濃い濃度の薬剤に変更していきます。最近は服用のしやすさや有効性の高さから、舌下液の使用頻度は低下の傾向にあり、舌下錠に移行しております。有効率は約80%とされておりますが、治療開始3年頃にようやく効果があらわれる症例もあり、維持量を2~3年は継続する必要があります。また「ミティキュア®」は喘息を合併している方には、喘息のコントロール良化や喘息増悪頻度の抑制が期待できるとされております。症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。この治療は、スギ花粉の場合はスギ花粉の飛散がない6~11月にスタートするということが重要なポイントです。

舌下免疫療法の特徴

自宅で服用できます。導入当初は1~2週間毎の通院が必要で、導入後安定してからも少なくとも1か月に1回の通院が必要であります。自分の持っている免疫力を高める治療法ですので理にかなった方法ですが、1年中毎日、行わなければならないこと、有効性を得るためには、2~3年かかること、を理解する必要があります。

副作用について

一時的な舌下部の発赤や腫脹が一番多い副作用です。副作用を軽減するため、当院では導入時には抗アレルギー薬を併用させていただきます。まれにアナフィラキシーショックという強いアレルギー反応がおこる可能性があることなども理解していただいて治療する必要があります。重症、もしくはコントロール不良の気管支喘息を合併した方には禁忌となります。

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